『うるわしの宵の月』10巻(37話〜40話)ネタバレ感想&解説記事です。
突然浮上した琥珀の退学・留学騒動や切ないすれ違いの理由、涙の別れから突如現れた兄・柳之介の真意まで、物語の激動ポイントをわかりやすく徹底整理しました。
一人で塞ぎ込む琥珀の本音や、傷心の宵に猛アタックを仕掛ける拓人の動向など、10巻の要点を余すことなく把握してスッキリ整理できますよ!
『うるわしの宵の月』10巻の作品情報

『うるわしの宵の月』は、やまもり三香先生による大人気漫画作品です。講談社の『月刊デザート』にて2020年9月号から連載されています。
容姿端麗な2人の「王子」が繰り広げるリアルで甘酸っぱい王道ラブストーリーは、美しい作画と繊細な心理描写で多くの読者を虜にしています!

るう10巻はまさかの宵ちゃん単独でした!麗しい〜♡


10巻の巻末には扉絵コレクションと、登場人物たちのちょっとした裏話が載っていました。クワがタートルネックばかり着ている理由や、琥珀の母親があの性格な理由がちょっと分かりますよ!
『うるわしの宵の月』10巻(37話〜40話)の基本情報と登場人物おさらい


『うるわしの宵の月』10巻(37話〜40話)では、これまで順調に愛を育んできたふたりの前に、過去最大の試練が立ちはだかる怒涛の展開を迎えます!
胸がギュッと締め付けられるような切ない場面の連続に、ページをめくる手が止まらなくなった方も多いのではないでしょうか?
まずは10巻の概要と登場人物をおさらいしていきましょう!
10巻(37話・38話・39話・40話)の基本情報とここまでの振り返り
容姿端麗で周りから「王子」と呼ばれる女子高生・滝口宵と、同じく「王子」と呼ばれる一つ上の先輩・市村琥珀。
素直になれない不器用なふたりですが、お互いにとって初めての恋を通じ、少しずつ思いを深めてきました。
しかし10巻では、突然浮上した琥珀の退学疑惑から事態が急変します。琥珀の父親が病気で倒れたことをきっかけに海外留学の話が持ち上がり、ふたりの距離は一気に離れてしまうことに。
琥珀の「待たなくていい」という言葉からすれ違いが深まり、涙の別れや新たな波乱へと繋がっていく激動のストーリーとなっています。
10巻に登場する主要キャラクターと関係性
| 滝口 宵 (たきぐち よい) | 主人公の高校1年生。高身長でクールな美貌から「王子」と呼ばれているが、中身は真面目で純粋な女の子。琥珀からの突然の留学話にショックを受け、すれ違いに傷つきながらも必死に向き合おうとします。 |
|---|---|
| 市村 琥珀 (いちむら こはく) | ヒーローの高校2年生。宵と同じく「王子」と呼ばれるイケメン。飄々としていてドライな性格ですが、宵には一途。父親の病気と家庭の事情から急遽留学が決まり、宵を想うからこそ葛藤します。 |
| 大路 拓人 (おおじ たくと) | 宵の父親の店で働く正統派イケメンで「3人目の王子」。悩み込む宵の良き相談相手であり、不器用なふたりの背中を押しますが、自身も宵へ真剣な想いを寄せています。 |
| 市村 柳之介 (いちむら りゅうのすけ) | 4年間行方不明だった琥珀の兄。10巻の終盤で突然姿を現し「家業を継ぐ」と宣言したことで、琥珀の置かれた状況や家族関係に大きな影響を与えます。 |
| 利根 のばら (とね のばら) | 宵の友達。元気のない宵を思いやって温かく声をかけ、スキー合宿の買い出しに誘うなど優しく寄り添ってくれます。 |
| 日比谷 寿 (ひびや ことぶき) | 宵の友達。のばらと一緒にいつも宵の様子を心配してくれており、落ち込む宵を全力で励まそうとしてくれる心強い存在です。 |
| 茜 仙太郎 (あかね せんたろう) | 琥珀の友達で明るい性格の同級生。琥珀の突然の留学に涙を流して本音をぶつけ、素直な感情で琥珀の心に訴えかけます。 |
| 桑畑 春 (くわばたけ しゅん) | 琥珀の友達で「クワ」と呼ばれている同級生。のばらとの初詣を振り返り反省しつつ、琥珀と宵の不器用な関係を気遣って橋渡しをしようとします。 |
【第37話ネタバレ感想】琥珀に突然の退学・留学話!なぜ本当の理由を宵に言えなかったのか?


退学疑惑でハラハラしていた第37話ですが、物語は想像以上の急展開を迎えます!
琥珀の家庭の事情が大きく絡み、宵との間に重いすれ違いが生まれてしまいました。
琥珀がなぜあんなにも冷たい態度をとってしまったのか、不器用なふたりの葛藤と切ない心情を詳しく見ていきましょう!
琥珀の父親が倒れ急展開!突然告げられた海外留学
休み時間にやってきた先生の知らせで、琥珀は慌てて病院へと向かいます。なんと父親が心筋梗塞で倒れてしまっていたのです。パニックになる母親を優しくなだめる琥珀でしたが、母親からは実家の会社や将来についての重い圧力をかけられてしまいます。
校内で流れる退学の噂に不安を募らせていた宵は、意を決して琥珀に本当なのか尋ねます。すると琥珀は悲しそうに微笑みながら、海外へ行くことを明かすのでした。
父親が年末に続き、2度倒れたこと、会社の海外事業のために急遽旅立たなければならない現実を前に、琥珀は諦め顔で自分の運命を受け入れようとしていました。



パニック状態とはいえ相変わらずノンデリな母親ですが、それでも優しく気遣う琥珀は大人ですよね。
宵に冷たい言葉を放ってしまった琥珀の本心
自分に何も相談してくれず、将来の夢まで儚い夢だったと諦めようとする琥珀の態度に、宵は納得がいきません。悲しさや怒りから、なぜ自分には何も言ってくれなかったのか、本当にそれで良いのかと感情をあふれさせて強く問い詰めてしまいます。
そんな宵に対し、琥珀は一瞬切ない表情を浮かべたものの、すっと冷ややかな瞳になり、宵に話したところで状況が変わるのかと鋭い言葉を返してしまいます。
自分が惨めになった宵は、その場から走り去ってしまいました。追いかけることもできず、悔しそうにその背中を見つめる琥珀の姿が本当に切なかったですよね。



初めて本気で好きになった宵だからこそ、琥珀はどう向き合えばいいかわからなかったのかなと思います。
家庭の事情に直面した2人の切なすぎるすれ違い
一人で走りながら、今まで琥珀がかけてくれた優しい言葉を思い出し、宵は涙を流します。
お互いを大切に想っているはずなのに、あまりにも大きな問題の前にふたりの気持ちはすれ違ってしまいました。親の庇護下にある高校生にとって、家庭環境や将来という壁はあまりにも重く立ちはだかります。
今まで適当に生きてきた琥珀が宵と出会って将来像を描き始めた矢先の諦めモードや、真面目だからこそ真っ直ぐ向き合おうとした宵の傷心。
どちらの気持ちも分かるからこそ、読んでいて胸が痛くなりますよね。この大きな壁をふたりがどう乗り越えていくのか目が離せません!



家庭の事情が絡んでいるすれ違いなので、ちょっとやそっとじゃ解決できなさそうなのが本当に辛いです。
【第38話ネタバレ感想】話し合いを決意する宵!拓人のアドバイスと琥珀の孤独な葛藤


すれ違ったまま涙を流した宵ですが、第38話では周りの後押しを受けて琥珀としっかり向き合う決意を固めます!
一方の琥珀も、一人で荷造りを進めながら孤独な葛藤を抱えていました。周りの友人たちの温かい言葉や拓人のナイスな一言が光る、感動の展開を見ていきましょう!
拓人の言葉で前を向く宵と部屋で塞ぎ込む琥珀
自宅で涙が止まらない宵は、翌日すっかり落ち込んだ様子で登校します。友達ののばらや寿は優しく励ましてくれますが、言葉にすると本当に琥珀がいなくなってしまいそうで打ち明けられません。
そんな中、カレー屋のバイト終わりに拓人へ事情を話す宵。拓人は勝手に決めつけず直接二人で話し合うべきだと温かいエールを送ります。
琥珀に対するブラックジョークを交えつつも、宵の背中を力強く押す拓人の言葉に、宵はもう一度しっかり琥珀と話し合うことを心に決めるのでした。



お互いに勝手に自己完結しがちな宵ちゃんと琥珀だからこそ、拓人のアドバイスはまさにナイスでした!
仙太郎の涙の叫びと琥珀が自分の本音を言えない理由
段ボールが積み上がった殺風景な部屋で、一人荷造りをする琥珀のもとへ春と仙太郎が訪ねてきます。琥珀はもうこの部屋に宵が来ることはないと言いつつも、宵との未来についてどうすれば良いのか答えを出せずにいました。
すると仙太郎が、行かないでほしいと素直な気持ちを爆発させて大泣きします。修学旅行や卒業式も一緒にいたかったと涙を流す仙太郎に、琥珀は自分も仙太郎のように素直で正直になれたら良かったと切なく微笑むのでした。



仙太郎の真っ直ぐな友情が本当に温かいですよね!素直になれない琥珀の生い立ちを思うと切ないです。
すれ違う2人の背中を押す言葉と訪れた宵の想い
春からの誘いを一度は断った宵でしたが、意を決して琥珀のマンションへと向かいます。春や仙太郎の友情、そして拓人の言葉に背中を押された宵は、自分たちの未来を諦めないために一歩を踏み出しました。
春と仙太郎を見送り、がらんとした部屋で一人宵のことを思い出していた琥珀。そこへ突然インターホンが鳴り響きます。ドアを開けると、そこに立っていたのは自分のもとへやってきた宵の姿でした。



仙太郎の涙の訴えを経て、琥珀も宵に自分の本音を素直に打ち明けられるのか期待が高まります!
【第39話ネタバレ感想】涙の笑顔で「さようなら」…宵と琥珀の別れと突然現れたお兄ちゃん


第39話では、ついにふたりの関係に大きな節目が訪れてしまいます。気持ちを確かめ合いながらも突きつけられた現実的な言葉と、涙を堪えて笑ってみせた決意の別れに胸が締め付けられます!
さらに物語のラストには、まさかの人物が登場する驚きの展開も待っていました。見逃せないストーリーを詳しく振り返ります!
「待たなくていい」切なすぎる別れとバイト先への帰り道
琥珀の部屋の前で再会したふたりは、バイト先までの道を並んで歩き出します。以前と同じ光景のはずなのに、どこかぎこちない空気のなか、積まれた段ボールや父親の病状についてぽつりぽつりと言葉を交わします。
別れ際、宵のおでこにキスをして抱きしめた琥珀は、自分のことは待たなくていいと告げるのでした。先が見えないからこそ無理な約束はできないという琥珀の現実的な優しさに、宵は胸を痛めます。
寂しさを抱えながらも泣きそうな顔を必死に堪え、最後の最後に笑顔で「さようなら」と別れを告げる宵の姿が本当に切なかったですよね。



涙を堪えて笑顔で最後の挨拶をした宵ちゃんが健気すぎて、こちらが泣けてきてしまいました。
一人ベンチで涙を流す宵と「運命」だった恋の終わり
琥珀と別れた宵は、一人ベンチに座ってヘッドフォンをつけます。拓人の前向きな助言や友達の言葉、そして琥珀と過ごしたたくさんの記憶が頭を駆け巡り、溢れ出す涙を止められなくなってしまいます。
初めて喧嘩したときに「運命にしたい」とお互いに語り合った日々を思い返し、あんなに特別だった恋があっけなく終わっていく現実に一人で打ちひしがれる宵。
いつもは不器用でふざけている琥珀が、こんなときだけ現実的な選択をしたことへの切なさと、近くにいるのに遠く感じてしまう切なさが痛いほど伝わってきて胸が苦しくなります。



一人になってから思いっきり泣く宵ちゃんが本当に切ない。このままなんて嫌だ〜〜!!
スキー合宿に向かう宵と突如姿を現した兄・柳之介
悲しみを抱えたまま、宵は友達に琥珀とのことを言えないままスキー合宿当日を迎えます。
琥珀を知る前の自分に戻るだけだと自分に言い聞かせ、周りには今まで通りの「王子」として振る舞おうと必死に強がっていました。
一方、実家で黙々と留学の準備を進める琥珀。家族写真を見つめながら昔の記憶に思いを馳せていると、自宅のインターホンが鳴り響きます。
古着屋のおじさんに連れられてやってきたのは、なんと4年間も行方不明だった琥珀の兄・柳之介でした!ひょっこりと顔を出したお兄ちゃんの登場で、停滞していた物語が大きく動き出す予感がしますね!



柳君の登場によって、琥珀と宵の関係がいい方向に動くのでしょうか。次回も楽しみです!
【第40話ネタバレ感想】柳之介の真意と拓人の猛アタック!切ない恋のゆくえ


第40話では、行方不明だった琥珀の兄・柳之介の帰還によって事態が大きく動き出します!
琥珀が長年抱えてきた切ない本心が明かされる一方、スキー合宿先では傷心の宵をめぐって拓人が真剣な猛アタックを開始。
恋の波乱とドラマチックな展開から目が離せない神回となっています!
突然帰ってきた柳之介の宣言と爆発する琥珀の本音
4年ぶりに帰ってきた兄・柳之介は、突然自分が会社を継ぐと宣言します。
出来の良い兄と常に比べられ「柳之介の助けになれ」と言われ続け、兄の失踪時には母親から悲惨な言葉まで投げかけられていた琥珀。
家庭内で誰からも気にかけられず諦めモードで生きてきたからこそ、いまさら自分の気持ちを問う兄へ長年の怒りと虚しさを爆発させます。
感情を吐き出す琥珀の脳裏に浮かんだのは、別れ際に涙を必死に堪えて微笑んでくれた宵の笑顔でした。
そんな琥珀の切ない叫びを、柳之介は真正面から受け止めて深く謝罪します。
そして柳之介は琥珀に「自分の話をしてもいいか?」と問いかけるのでした。



ずっと家で孤独だった琥珀の叫びに胸が痛みます。宵ちゃんの笑顔を思い出すシーンは泣けますね。
苦戦するスキー合宿とロビーを抜け出した宵と拓人
学校のスキー合宿にやってきた宵たち。意外にもスノボが苦手な宵は何度も転んで苦戦してしまい、一人で練習する最中もふと琥珀と話した記憶を思い出してしまいます。
そこへ、なんと宿泊場所まで偶然同じだった拓人が通りかかり、あとで話そうと誘われるのでした。
夜、ロビーで待ち合わせたふたり。
拓人から待たせたお詫びとココアを渡された宵は、機嫌をとるために甘いものをくれた琥珀の姿を重ねてしまいます。
そんな中、見回りの先生を避けるために思わず極寒の屋外へ隠れることになったふたりは、寒さに震えながら二人きりで向き合うのでした。



スノボに苦戦する宵ちゃんも可愛いですが、ココアから琥珀を思い出してしまう姿が切ないですね。
極寒の外で明かされた別れと抱きしめられた「運命」の告白
見回りの先生を避けて逃げ込んだ極寒の外で、宵は拓人に琥珀と別れたことを明かします。
早く忘れて次の恋をすればいいと自分に言い聞かせつつも本心ではそれを望んでいない宵。そんな切ない本心を隠してホテルへ戻ろうとする宵を、拓人は引き留めて力強く抱きしめるのでした。
叶わない恋の苦しさを誰より知っていると語る拓人は、これまで影で支えたり茶化したりしてきたのは宵に笑ってほしかったからだと告げます。
そして「今度は本気です。宵さんは俺の運命のひとだから」と真剣な想いをストレートにぶつける怒涛のラストとなりました!



ここで諦めずに本気で想いを伝えた拓人がカッコ良すぎます!揺れる宵ちゃんの反応が気になりますね。
【まとめ】『うるわしの宵の月』10巻ネタバレ感想と今後の注目ポイント


『うるわしの宵の月』10巻では、琥珀の父親が倒れたことをきっかけに海外留学という大きな壁が立ちはだかり、お互いを想い合いながらも宵と琥珀は一度別れを選ぶという切なすぎる展開を迎えました。
しかし、長年行方不明だった兄・柳之介が帰還したことで、ずっと家庭内で孤独を抱え自分の気持ちを諦めてきた琥珀の本心が爆発。兄へ感情を吐き出す中で宵の存在の大きさを再確認した琥珀が、今後どう立ち上がるのかが大きな見どころです。
一方で、傷心の宵に寄り添う拓人が「俺の運命のひとだから」と真剣な想いをぶつけ、恋の三角関係も一気に加速しました!
11巻では、会社を継ぐと宣言した柳之介の真意や、不器用な琥珀が再び宵とどう向き合っていくのか、そして拓人の本気の告白を受けた宵の決断から目が離せませんね!ふたりの運命が再び交差する日を楽しみに待ちましょう!

